タックスヘイブン ≠「税金天国」
29 October 2019
「タックスヘイブン(Tax Haven)」という言葉をご存じですか?
「タックス(Tax)」は「税金」、「ヘイブン(Haven)」は「回避する」という意味です。 よく「タックスヘブン(Tax Heaven)=税金天国」と勘違いされる言葉ですが、正しい意味は「税金を回避する」です。
このタックスヘイブンは、利子や配当に対して課せられる税金や、法人税、所得税などが全くかからないか、ものすごく低い地域の事を指し、世界中のいくつかの都市が挙げられます。 世界中の資産家や富裕層のセレブたちが税金対策のために資産を移したり、法人税を抑えるために多くの企業がタックスヘイブンの地域で設立したりする事で世界中から資産が集まってきます。 有名なのはバハマ、クック諸島、バージン諸島などですが、アメリカの中ではデラウェア州がタックスヘイブンの地域です。
弊社の本社がデラウェアにある理由は、このタックスヘイブンにあります。
日本の法人税の実効税率は29%台であり、アメリカ全土は21%、法人税が安い事で有名なシンガポールが10%台なのに対し、デラウェア州はなんと8%という驚異の税率をたたき出しています。 この安い法人税がタックスヘイブンの特徴です。
デラウェア州に目をつける企業は多く、なんと企業数が人口を上回っています。 人口およそ90万人に対して、企業数は約100万という驚きの数字が出ています。デラウェアはアメリカで2番目に小さい州なので、もちろんそんなに沢山の企業が会社を建てられるわけがありません。ほとんどの企業がペーパーカンパニーです。
弊社は法人税が低いデラウェア州に注目し、ここに本社を置く事にしました。 法人税が群を抜いて低いタックスヘイブンであるデラウェア州ならば、税金を節約する事ができます。そのため、節税によって残る多くの収益を、従業員に還元できるのです。
高い税金を払わなければならない地域では、収益の大部分を税金として持っていかれてしまうため、会社が常に余裕をもって回っていくためには相当な黒字にならなければなりません。例え順調に利益を出せていても、税金で大幅に減った利益の中から従業員へ報酬を支払わなければならないため、大盤振る舞いというわけにはいかないのです。一生懸命働く従業員に利益を還元できない事ほど心苦しい事はありません。 そのため、弊社はタックスヘイブンに会社を設立し、税金を抑えるという選択肢を選ぶ事にしたのです。
出ていく税金を抑えることで、従業員へのリターンを大きくする。これが実現できるのがタスクヘイブンなのです。