日本の「働く世代」の最下層
28 October 2019
日本には生活保護という手厚い制度があります。 これは、人間として健康で文化的な最低限度の生活を送る権利があるという生存権が日本国健保で定められているためです。
「働かざる者食うべからず」という言葉がありますが、病気や障害、あるいは介護などの理由で働く事ができない、もしくは十分な収入が得られるほど働けないという人もいます。 こういった人々に「働かざる者食うべからず」という言葉をぶつけて、無情に見殺しにしてしまう事は良くないと、日本国の憲法が定めた権利が生存権です。 誰にでも生きる権利がある。それも、健康で文化的な生活を送る権利がある。これが生存権です。ただ生きるだけではなく、健康で文化的な生活を送るというところがポイントです。
毎日必要最低限の食べ物と飲み物だけ買えて、寒さから身を守る程度の衣類を買えて、雨風が凌げる屋根のある家に住めて、というだけでは「文化的」とは言えません。 バランス良く美味しい食べ物を食べ、ある程度のお洒落も楽しみ、テレビなどを観る事も文化的な生活に必要なものと言えるでしょう。 何が言いたいのかというと、健康で文化的な最低限度の生活を送るためのお金は、意外と高額だということです。このお金を、生活保護を受けている人々は受け取っています。
金額は一律ではありません。条件により、まちまちですが、その条件によっては月に20万近くの生活保護費用を受け取っている人もいます。 働けない理由も人により様々ですが、必死に働いても月に15万円に届かないくらいの給料しかもらえない人よりも多く受け取ってしまっているケースがある事は事実です。
働けてしまうがゆえに生活保護は受けられず、必死に働いたところで手取りで受け取る金額だけでは生活するのに足りず、健康で文化的な最低限の生活を送る事ができない人が沢山いるのです。
生活保護を受けている人を批判するつもりはありません。 問題なのは、生活保護で得られる金額よりも、普通に働いて得られる賃金の方が低くなってしまっているという日本の現状なのです。
この現状から抜け出し、健康で文化的な生活はもちろん、贅沢まで楽しめるようになるためには、自分から現状を打開する行動を起こさなければなりません。 そこでおすすめしたいのが、日本から世界へ目を向ける事です。日本よりもアメリカなどの外国の方が、努力して成功すればそれだけ多くの収入が得られるようになり、豊かな生活を送れるようになります。